気をつけましょうね。個人を特定されちゃうような脇の甘いサイト多いですよ。(ぶっちゃけ作ること自体が違法ですからね)
でそんなページの中で初心者向けとして、よく見る典型的なレシピとして下記のようなもの紹介されています。
ご飯3合分
水1L弱
米麹200g
ドライイースト少々
プレーンヨーグルト
これを「俺さまレシピ」っぽく掲載している人もいて痛いですが
出典は
山田陽一氏の「酒をつくる」と同氏の「台所でつくるシャンパン風ドブロク」ですね。
ドブロクの本というと前田俊彦氏の「ドブロクをつくろう」が色々な意味でメジャーなのですが
ドブロクつくりをホビーにしたのは間違いなく山田陽一氏であり、
氏の「酒をつくる」と同氏の「台所でつくるシャンパン風ドブロク」の本です。
山田さんの本が発行される前にも、前出の前田俊彦氏「ドブロクをつくろう」や農業関係の雑誌に
ドブロクつくりが掲載されていましたが、仕込みの分量が農家向けでかなり大量に仕込む方法が書かれていて、
一般的でありませんでした。(一斗樽とかで作るような分量が載ってるんだぜ)
山田氏の本のすごいところは
「初心者向け」にかつ「失敗しない」分量のレシピと作り方を掲載しているところです。
「酒をつくる」は90年に発行されていて、自分もこれを読んで、ドブロクつくりにチャレンジした
一人としては感慨深いものがあります。(もう20年も経ったのか・・・)
当時、イケイケゴーゴーな世相な世の中で
都会の一般家庭やそれこそ「ワンルームマンション」でもドブロクが作れるというのはかなり画期的な話だったと思います。
(今は、スローライフだとか、発酵食品ブームとかいろいろありましたが、20年前はかなりびっくりだったんですよ)
で、昨今のネットを検索するとこのレシピだけが一人歩きしているような感があります。
ぶっちゃけますと、このレシピで作ったドブロクはおいしくありません。
散々持ち上げておいてアレですが、実際においしくないんだもん。
正直20年近く、ドブロクを楽しんでおりますが、
上記のレシピで作った場合、100%おいしくないドブロクが出来上がります。と言ってもいいぐらい。
事実、山田氏が自書の中で、初心者が失敗しない事を第一に考えて作ったレシピであると
強調して書いています。(味より失敗しない事を優先しているわけです)
ヨーグルトなんかはその典型で、失敗しないレシピの保険中の保険ですね。
自分が何でこんなことを書くかというと、レシピの一人歩きの弊害が出始めていると感じています。
最近は自分の知識ではなく「ネット」で得た知識をさも自分の知識のように吹聴する人たちがいます。
上記のレシピを出典先を明かさないで乗せているようなサイトはたいした知識はないと考えてよいかと思います。
ところで
ご飯3合分
水1L弱
米麹200g
ドライイースト少々
プレーンヨーグルト
のレシピですが、ヨーグルトは別として分量の比率はかなりすばらしい物です。
なぜすばらしいレシピなのにおいしく出来ないのか?
おいしく作るにはどうしたらよいのか?
などを今後、紹介行きたいと思います
せめて そのおいしく出来るレシピ載せろや。